2013年11月5日火曜日

Ashio Project  野点/足尾 


足尾銅山。渡良瀬遊水地(旧谷中村)。旧古河庭園。複雑に絡み合った歴史をもつこの三つの場所の風景と記憶をつなぐフィールドワーク。今回は栃木県日光市足尾町で、野点を行います。場所は渡良瀬川の上流、足尾砂防えん堤の向こう側、九蔵川、松木川、仁田元川が合流する地点の河川敷で、足尾の山々を望みながら行います。山の向こう側は、日光中禅寺湖。この時期は紅葉の真っ盛り。しかし足尾の山々は、かつて足尾銅山精錬所から排出された、有毒物質を含む煙によって樹木は枯れてしまい表土が流出し岩肌が露出しています。現在植林活動が進められていますが、いったん失われた緑を復活させることは、そう簡単にはできないようです。砂防ダムが建設されたのも、樹木の消失による山肌の露出が原因となり、雨水によって表土が崩れておこる土砂災害を防ぐため。山が荒れると、川も荒れます。

Ashio Projectは、2009年より始めた萩原富士夫の個人的フィールドワークに賛同した、
村田いづ実(パフォーマー・アーティスト)矢尾伸哉(アーティスト)両名が2012年に加わることで発足したフィールドワーク型アートプロジェクトです。

幾つかの野外実践を試みながら作品を制作していきます。

Ashio Project 足尾/野点 2013年11月9日 正午

場所栃木県日光市足尾町

コンセプト/萩原富士夫 野点/村田いづ実 アーカイブ/矢尾伸哉

お茶会は予約してくださればどなたでも、無料で参加できます。しかし現地は東京から遠い場所です。交通費、ガソリン代がかかります。ちょっとした山道を歩きます。沢歩きではありませんが、小川を渡ります。防寒着、丈夫な靴が必要です。ちょっとした冒険です。興味のある方は是非、私に連絡ください。fujioh3776以下@Gメールで。
行程や装備についてガイダンスいたします。
鉄道利用の場合は渡良瀬渓谷鐵道終点の間藤駅着10時57分着となります。事前に連絡してくだされば迎えに行きます。自動車は、銅親水公園内に無料駐車場があります。
緑の矢印の地点で、茶をたてます。

何回か野点の稽古しました。(私自身はまったくの素人なのですが、村田さんはお茶の師範でもあるのです。)茶碗を持つ両手が空の底にあり、すうっと喉を通り胃に落ちていく暖かいお茶が、更に大地に向かって浸みていく、そんな感じを得ることがありました。


航空写真でみると足尾の山が他の山と比べて荒れているのがわかります。
緑の矢印の地点で茶を点てます。




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